『ギルガメシュ叙事詩』第1書板――すべてを見た者とウルクの城壁


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第1書板

第1欄

1–8行

  1. 〔……〕すべてを見た者は、国土に〔知らしめ〕よ。
  2. 〔あらゆることを〕知った者は、すべての者を〔教え〕よ。
  3. ……そして、等しく〔分かち合う(?)〕。
  4. 〔……〕あらゆることの知恵を、〔ギルガメシュは知っていた(?)〕。
  5. 〔秘〕密を見て、隠されたものを……
  6. 洪水以前の伝承をもたらした。
  7. 〔遠〕い道を歩み、疲れ果て、そして……
  8. 〔刻み〕つけた、石に、苦労のすべてを。
訳注
訳文中の語句訳注
洪水叙事詩の後半で語られる大洪水を指す。冒頭では、主人公が洪水以前の伝承を後世にもたらした者として称えられている。

9–19行

  1. 彼は、高き城壁のウルクの城壁を築いた――
  2. 聖なるエアンナ、清浄な宝庫の城壁を。
  3. 彼はその城壁を見た。それは青銅のように造られて〔いた(?)〕。
  4. 彼はその基部を見いだした。誰もそれに比肩しなかった。
  5. 太古からの石の敷居をつかんだ。
  6. イシュタルの住まい、エアンナへ近づいた。
  7. 先代の王たちのうち、誰一人それに比肩しなかった。
  8. 彼は上り、ウルクの城壁の上で思案した。
  9. その基礎を見て、煉瓦に心を留めた。
  10. その煉瓦の基礎は、窯焼きではなかった。
  11. その基盤は瀝青ではなく、七〔層〕であった。
訳注
訳文中の語句訳注
エアンナウルクにあるイシュタルの聖域。本文では、清浄な宝庫として称えられている。
イシュタルエアンナを住まいとする女神。
瀝青天然アスファルト。古代メソポタミアでは建築材の接着や防水などに用いられた。
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