『ギルガメシュ叙事詩』第1書板――野に生まれたエンキドゥ


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  1. 神々はアルルを声高く呼び求めた。「アルルよ、あなたは人〔の種〕を創った。
  2. いま、その対となる者を造れ。彼の心の望む時、ギルガメシュの〔相手〕となるように。
  3. 彼らを争わせ、ウルクに安らぎをもたらすために。」
  4. アルルはこれを聞き、アヌの思いをその心に形づくった。
  5. アルルは手を洗い、粘土を取り、荒野に投げ置いた。
  6. 〔荒野で(?)〕勇士エンキドゥを生み出した。ニヌルタの写し身のような生まれであった。
  7. 全身は〔毛で覆われ〕、女のように髪を束ねていた。
  8. その髪は、ニサバのように豊かに伸びていた。
訳注
訳文中の語句訳注
ニサバ穀物に関わる女神。ここでは豊かに伸びる髪をたとえる名として現れる。
  1. 人々も土地も知らず、スムカンのような衣をまとっていた。
訳注
訳文中の語句訳注
スムカン家畜や野生動物に関わる神。ここでは人里を離れた姿を表す衣の比喩に現れる。
  1. ガゼルと共に草を食み、
  2. 野の獣たちと共に水を飲み、
  3. 野の獣たちと共にいることを喜んだ。
  4. 狩人、罠を仕掛ける男が彼と出会った。
  5. 水場で彼に出くわし、
  6. 一日、二日、三日と、同じ水場で〔彼に出会った〕。
  7. 狩人は彼を見ると、その顔は恐怖に覆われた。
  8. 〔彼〕は家畜と共に住まいへ戻り、
  9. 恐れにとらわれ、顔を曇らせた。
  10. 〔心は乱れ〕、顔色は暗く、
  11. 〔悲しみが〕腹の中に入り込んだ。
  12. その顔は、遠い道を行く者のようだった。
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