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五帝本紀第一
黃帝の系譜
原文
黃帝居軒轅之丘,而娶于西陵之女,是爲嫘祖。嫘祖爲黃帝正妃,生二子,其後皆有天下。其一曰玄囂,是爲青陽,青陽降居江水。其二曰昌意,降居若水。昌意娶蜀山氏女,曰昌僕,生高陽,高陽有聖德焉。黃帝崩,葬橋山。其孫昌意之子高陽立,是爲帝顓頊也。
書き下し
黃帝は軒轅の丘に住み、西陵氏の娘を妻とした。この人が嫘祖である。嫘祖は黄帝の正妃となり、二人の子を産んだ。その子孫は皆、天下を受け継いだ。長男は玄囂といい、青陽とも呼ばれ、江水のほとりに降りて住んだ。次男は昌意といい、若水のほとりに降りて住んだ。昌意は蜀山氏の娘を妻とし、彼女は昌僕と呼ばれた。昌僕は高陽を産み、高陽には聖なる徳があった。黄帝が崩じると、橋山に葬られた。孫である昌意の子、高陽が帝位についた。これが顓頊帝である。
現代日本語訳
黄帝は軒轅の丘に住み、結婚して西陵氏の娘を妻とした。これが嫘祖で、黄帝の正妃である。嫘祖は黄帝の二人の子を産んだ。その子孫は皆、天下を受け継いだ。長男は玄囂といい、青陽とも呼ばれ、江水に降りて住んだ。次男は昌意といい、若水に降りて住んだ。昌意は蜀山氏の娘を妻とし、これが昌僕である。昌僕は高陽を産んだ。高陽には聖なる徳があった。
訳注
| 対応する訳文 | 語句 | 訳注 |
|---|---|---|
| 嫘祖は黄帝の正妃となり、二人の子を産んだ。その子孫は皆、天下を受け継いだ。 | 正妃 | 帝王の正式な妻。 |
| 長男は玄囂といい、青陽とも呼ばれ、江水のほとりに降りて住んだ。 | 江水 | 中国西部を流れる長江上流の呼称。 |
| 次男は昌意といい、若水のほとりに降りて住んだ。 | 若水 | 古代中国の地理書に見える川の名。具体的な比定には異説がある。 |
黄帝が崩じると、橋山に葬られた。その孫で昌意の子である高陽が帝位についた。これが顓頊帝である。
訳注
| 対応する訳文 | 語句 | 訳注 |
|---|---|---|
| 孫である昌意の子、高陽が帝位についた。これが顓頊帝である。 | 顓頊 | 黄帝の後を継いだとされる古代の帝王。五帝の一人に数えられる。 |