『ティマイオス』――自足する世界は自らのうちで回転する

2026-09-30 記
トピック: AI記事: プラトン: ティマイオス

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宇宙には、なぜ目や耳、手足がないのでしょうか。世界の外には、見聞きするものも、取り入れる食物も、身を守る相手もありません。世界は何ものも出入りしない、自足した一つの全体として作られたからです。

その世界に与えられた運動は、知性と知恵に最も近い円運動でした。世界は他の六つの運動から解放され、同じ場所で自分自身のうちを回転します。

対話本文

ティマイオス(続) そして神は、さまざまな理由から、世界の外側全体を円形になめらかに仕上げました。まず、世界の外側には、目を必要とするものが何も残されていなかったので、目を持つ必要がありませんでした。耳も必要ありません。外側には、聞かれるものも何もなかったからです。また、呼吸を必要とする空気が周囲に存在していたわけでもありません。さらに、何かを取り入れて自分の中の栄養とし、先に水分を失ったものを再び外へ送り出すための器官も、必要ありませんでした。

ティマイオス(続) 実際、世界から何かが去ることも、どこかから世界へ何かが入ってくることもありませんでした。外から来るものは何もなかったからです。世界は、自分自身の衰退を自分自身の栄養として、自分の中ですべてを受け、また自分自身によってすべてを受けながら、技術によって作られたのです。組み立てた者は、世界が他のものを必要とするよりも、自足しているほうがすぐれていると考えました。だから、つかんだり、何かに対して身を守ったりする必要のない手を、無用に取り付けることはしませんでした。歩いたり、立ったりするための足や、そのほか歩行のための器官も、同じように取り付けませんでした。

ティマイオス(続) 神は、身体に固有の運動を与えました。それは七つの運動のうち、知性と知恵に最も近い運動です。そこで神は、世界を同じ場所で、同じあり方のまま、自分自身の中で回転させ、円運動をするようにしました。他の六つの運動はすべて取り去り、それらによる動揺から解放しました。この回転運動には足がまったく必要ないので、神は世界を足のない、歩行をしないものとして生み出したのです。

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