『オデュッセイア』第2巻第407–434行――テレマコス、船出して夜を進む


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平易な日本語

彼らが船のところ、海辺へ着くと、そのあと浜辺には髪をたくわえた仲間たちがいました。気高きテレマコスが彼らに声をかけました。「さあ、友よ、食料を運び込もう。もう館にすべて集めてある。母もほかの侍女たちも何も知らない。ただ一人だけが話を聞いた。」そう言ってテレマコスが先に立つと、皆は後に続きました。彼らはすべてを運び、オデュッセウスの愛しい息子が命じたとおり、よく組まれた船に積み込みました。

テレマコスが船に乗り込むと、アテナが先に立って船尾に座りました。そのすぐそばにテレマコスも座りました。仲間たちは船の綱をほどき、自分たちも乗り込んで櫂の席に座りました。輝く目のアテナは、彼らに好ましい風を送りました。強い西風が葡萄酒色の海に音を立てて吹きました。

テレマコスは仲間たちを促し、船具を整えるよう命じました。彼らはその命令を聞きました。松の帆柱を船底の空洞のある支えの内側に立てて持ち上げ、前帆綱で固く結び付けました。よく撚った牛革の綱で白い帆を引き上げました。風が帆の中央をふくらませると、船が進む船首の周囲で波が大きく鳴りました。船は波を切り分け、航路を進んでいきました。

船具を速い黒い船にしっかり結び付けてから、彼らは混ぜ鉢を据え、酒をなみなみと注ぎました。不死で永遠に生きる神々に献酒し、何よりもまず、ゼウスの輝く目の娘に捧げました。船は夜通し、夜明けを通して航路を切り開いていきました。

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