対話本文
ティマイオス(続) 運動と静止がどのようにして、また何によって生じるのかを誰かが明らかにしなければ、後に続く考察には大きな妨げとなるだろう。これらについてはすでに述べたことがあるが、さらに次の点がある。一様な状態の中に運動が入り込むことは決してない。動かされるものが動かすものなしに、あるいは動かすものが動かされるものなしに存在しうるとは考えにくく、むしろ不可能だからだ。これらがなければ運動は存在せず、これらが一様であることも決してありえない。
ティマイオス(続) そこで、一様な状態には静止が、不均一な状態にはつねに運動があると考えよう。不均一な本性の原因は、さらに不等性にある。不等性が生じる過程についてはすでに述べた。しかし、各々が種類ごとに分かれず、互いを通り抜けて動き、移動することがどうして止まないのかは、まだ述べていない。そこで、もう一度こう説明しよう。宇宙全体の循環運動は、諸々の種類を包み込んでいる。円形であり、みずからのもとへ集まろうとする本性を持つため、すべてを押し縮め、空いた場所がどこにも残らないようにする。
ティマイオス(続) そのため、火は何よりもあらゆるところへ行き渡り、細かさの点でその次にある空気も第二に行き渡る。それ以外のものも同じ順序に従う。最大の部分からできたものは組成の中に最大の空隙を残し、最小のものは最小の空隙を残すからだ。こうして圧縮による集合は、小さいものを大きいもののすき間へ押し込む。そこで、小さいものが大きいもののそばに置かれ、より小さいものがより大きいものを押し分ける一方で、より大きいものは小さいものを押し集める。そのため、すべてのものは上へ下へと、それぞれの場所へ移される。
ティマイオス(続) というのも、それぞれのものは大きさを変えると、場所における静止の位置も変えるからだ。こうした事情によって不均一性の生成が保たれ、その生成が、これらのものにいつもある運動を、これからも絶え間なく生み出し続ける。