対話本文
ティマイオス(続) これまで述べた種類すべてについて、もっともらしい説明に従えば、おおむね次のように言えるでしょう。土が火に出会うと、その鋭さによって分解されます。火の中で溶けた場合でも、空気や水の塊の中で溶けた場合でも、土の一部がどこかで再び出会い、互いに組み合わされれば、再び土になります。土は、ほかの形へ移ることはないからです。水は火によって、あるいは空気によって分けられると、再び集まって火の物体一つと空気の物体二つになることがあります。
ティマイオス(続) 空気の一部が分解されると、火の物体二つになることがあります。また反対に、火が空気や水、あるいは土に取り囲まれて、その中に少量しかない状態で運ばれ、動きながら衝突し、負けて打ち砕かれると、火の物体二つが一つにまとまり、空気の形になります。空気が負けて砕かれると、全体二つ分と水の半分から、水の形が一つの全体として固まります。
ティマイオス(続) では、これらを改めて次のように考えてみよう。火の中に取り込まれた他の元素のある種のものが、火によって、その角と辺の鋭さで切断されるとき、それが火の本性へとまとまれば、切断は止む。それぞれの同じ種類のものは、自分と同じで、同じあり方を保つものに、変化を生じさせることも、何かを被ることもできないからである。しかし、より弱いものとして別のものになりつつ、より強いものと争っている間は、分解が止まらない。また、小さいものが、多数の大きいものに取り囲まれ、少数で打ち砕かれて消されるとき、
ティマイオス(続) 勝っているものの形へまとまろうとしても、消されてゆくことでそれは止み、火から空気が、空気から水が生じる。ところが、同じ種類へ向かい、他の種類の何かが合流して争うなら、分解は止まらない。それらが完全に押し流され、分解されて同類のもののもとへ逃げ出すまで、あるいは、打ち負かされて多数から一つとなり、勝ったものに似て、そのものの仲間としてとどまるまでである。そして、
ティマイオス(続) こうした変化に応じて、すべてのものは場所を移す。というのも、それぞれの種類の集まりは、受け入れ手の運動によって、それぞれ固有の場所に分かれているからである。他方、そのつど自分自身とは似なくなり、別のものに似てゆくものは、揺さぶられて、似てきた相手の場所へと運ばれる。
このような原因によって、混じりけのない最初の物体が生じた。
ティマイオス(続) 一方、それぞれの元素の形の中に別の種類のものが生まれつき含まれているのは、各元素の組成によると考えるべきだ。創造者は最初に、それぞれの種類に一つの大きさの三角形だけでなく、より小さいものやより大きいものも植え付け、その数も各々の形に含まれる種類の数に応じたものとした。だから、それらがそれぞれ自分たち同士でも、互いにも混じり合うことで、その多様さは無限となる。自然についてもっともらしい説明を用いようとする者は、この多様さを観察しなければならない。