見える宇宙の身体は、どのように組み立てられたのでしょうか。ティマイオスは、見えるためには火が、触れられる固体であるためには土が必要だと語ります。
しかし、火と土だけでは一つの立体を作れません。両者の間に水と空気を置き、比例によって四つを結ぶことで、世界は調和ある一つの身体になります。
対話本文
ティマイオス(続) 生じたものは、身体をもち、見えるものであり、また触れられるものでなければなりません。しかし、火から切り離されていれば、見えるものには決してなりませんし、何らかの固体なしには触れられるものにもなりません。そして固体は、土なしにはありえません。そこで神は、全体の身体を組み立て始めるにあたり、火と土から作りました。けれども、第三のものなしに、二つだけをうまく結び合わせることはできません。二つの間には、両者を集めて結びつける何らかの結合が必要だからです。結合の中で最も美しいものは、それ自身と結びつけられるものとを、できる限り一つにするものです。そして、この働きを最も美しく成し遂げるのが、本性上、比例なのです。
ティマイオス(続) 三つの数、あるいは大きさ、あるいは何らかの累乗において、中間のものが、最初のものに対してそうであるのと同じ関係を最後のものに対してももち、また最後のものが中間のものに対してもつ関係を、中間のものが最初のものに対してもつならば、中間のものは最初のものでも最後のものでもあり、最後のものと最初のものはともに中間のものとなります。このようにして、すべてのものが必然的に同じものとなり、互いに同じものとなったものは、すべて一つになります。
ティマイオス(続) もし全体の身体が平面で、深さをもたずに生じるべきだったなら、一つの中間項で、それ自身と結びつく二つのものを結び、また自分自身をも結びつけるには十分だったでしょう。しかし今、全体は立体であるべきです。そして立体を結び合わせるには、一つでは決して足りず、つねに二つの中間項が必要です。そこで神は、火と土の間に水と空気を置き、可能な限り、火が空気に対するのと同じ比率で空気が水に対し、空気が水に対するのと同じ比率で水が土に対するように、互いに対して整えました。こうして神は、見えるもの、触れられるものとしての天を結び合わせ、組み立てたのです。
ティマイオス(続) したがって、このような四つのものから、しかも四つという数を比例によって調和させて、世界の身体が生まれました。そして、これらによって友愛を得たので、世界は自分自身のうちに一つに集まり、結び合わせた者以外の誰によっても解かれないものとなったのです。