『ティマイオス』――唯一の宇宙は完全な生き物の似姿

2026-09-30 記
トピック: AI記事: プラトン: ティマイオス

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宇宙は何を範型として作られたのでしょうか。ティマイオスは、個々の不完全な生き物ではなく、あらゆる生き物を部分として含む完全な生き物をその範型と考えます。

その範型がすべてを含む一つのものである以上、世界もまた一つでなければなりません。ここでは、宇宙がなぜ複数でも無限でもなく、唯一の生きた全体として成立するのかが論じられます。

対話本文

ティマイオス(続) では、この世界を組み立てた者は、どの生き物に似せて組み立てたのでしょうか。部分的な種類に属する生き物を、私たちはどれも採用してはなりません。不完全なものに似たものが、美しくなることは決してないからです。しかし、他の生き物を一つずつ、また種類ごとに部分として含むものに、世界が最もよく似ていると考えましょう。世界が見える生き物であるのに対し、そのものは、すべての知性によって把握される生き物を自分の中に含んでいるのです。

ティマイオス(続) 神は、知性によって把握されるものの中で最も美しく、あらゆる点で完全な生き物に、この世界を最も似せようと望みました。そこで、自然に同族である生き物をすべて自分の内部に含む、一つの見える生き物として、世界を組み立てたのです。

ティマイオス(続) では、私たちは正しく「一つの天」と呼んだのでしょうか。それとも、複数の、無限に多くの天と言うほうが正しかったのでしょうか。一つです。もし世界が範型に従って作られたのなら、そうでなければなりません。知性によって把握される生き物をすべて含むものが、第二のものと並んで存在することはありえないからです。

ティマイオス(続) もし第二のものがあるなら、もう一つ、その第二のものを取り囲む生き物が必要になり、第二のものは、その取り囲む生き物の一部だと言わなければならなくなります。そうなれば、第二のものは、完全な生き物に似ているのではなく、それを取り囲むものに似ていると言うほうが正しいでしょう。したがって、作った者は、この世界が唯一のものとして、完全な生き物に似るようにするため、二つの宇宙も、無限の宇宙も作りませんでした。この一つの、唯一に生まれた天が、存在し、これからも存在するのです。

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