本記事の一部はAIを活用して作成しています。内容は編集者が確認・修正を行っています。
アンティノオス、ペネロペの機略を責める
テレマコスの訴えを聞いて、集会の人々は黙っていました。誰もきつい言葉で答えようとはしませんでしたが、求婚者のアンティノオスだけは彼に言い返しました。アンティノオスは、求婚者たちは悪くない、テレマコスの母ペネロペが悪いのだ、と責めます。ペネロペは一人ひとりに期待を持たせて使いを送りながら、本心では結婚を先延ばしにしている、と彼は言いました。
アンティノオスの話では、ペネロペは館に大きな織機を据え、オデュッセウスの父ラエルテスの葬送用の布を織り終えるまで結婚を待ってほしい、と求婚者たちに頼みました。ところが彼女は昼に織り、夜に松明をともしてそれをほどいていました。この策略で三年間は求婚者たちを欺きましたが、四年目に女の一人が秘密を明かし、彼らはペネロペが織物をほどいているところを見つけました。アンティノオスは、ペネロペは望まないまま、とうとう織り終えたと語ります。
| 語句 | 訳注 |
|---|---|
| ラエルテスの葬送布 | ラエルテスはオデュッセウスの父です。アンティノオスによると、ペネロペはラエルテスの葬送用の布を織るあいだ結婚を待ってほしいと求婚者たちに頼みました。昼に織り、夜にほどくことで三年間時間を稼ぎました。 |
そこで求婚者たちはテレマコスに、母を送り出し、父が命じ、母自身も気に入る相手と結婚させるよう求めました。ペネロペが先延ばしを続ければ、彼らはテレマコスの財産を食いつぶす、とアンティノオスは脅します。女神アテナは、ペネロペに美しい手仕事の技、すぐれた思慮、策略を授けたのだとも彼は言いました。
アンティノオスは、昔の賢い女性としてテュロ、アルクメネ、ミュケネを挙げ、ペネロペにはその誰も及ばなかったと言います。しかし、ペネロペの考えが続くかぎり、求婚者たちはテレマコスの財産を食べ続ける。ペネロペは名声を得る一方、テレマコスには財産を失う苦しみが残る。求婚者たちは、彼女が自分で望むアカイア人と結婚するまで、館を去らない――そう言ってアンティノオスは話を結びました。
| 語句 | 訳注 |
|---|---|
| テュロ、アルクメネ、ミュケネ | アンティノオスが挙げる、昔の女性たちです。彼はペネロペの手仕事の技や思慮、策略が、彼女たちにも勝ると言っています。 |