序文
世界のあらゆる宗教には、一本の黄金の糸が通っている。 世界史におけるすべての預言者、予見者、賢者、救済者たちの生涯と教え、そして真に偉大で永続する力を持ったすべての男女の生涯にも、一本の黄金の糸が通っている。彼らが行い、成し遂げてきたすべては、法則に完全に従って成された。ひとりが成し遂げたことは、すべての人が成し遂げられる。
この同じ黄金の糸は、今日、この忙しい日常の世界で、無力を力に、弱さと苦しみを豊かな健康と強さに、痛みと不安を完全な平安に、どのような性質の貧しさであれ充足と豊かさに変えようとする、すべての人の生活にも入らなければならない。
人はそれぞれ自分自身の世界を築いている。私たちは内から築くと同時に、外から引き寄せる。思考こそ、私たちが築くための力である。思考は力だからだ。同類は同類を生み、同類は同類を引き寄せる。思考が霊的なものになるほど、それは働きにおいてより精妙で強力になる。この霊化は法則にかなっており、すべての人の力の及ぶところにある。
あらゆるものは、目に見える世界に現れる前に、まず目に見えない世界で形づくられる。現実の中で実現される前に理念の中で、物質として現れる前に霊的なものの中で、まず形づくられるのである。目に見えない領域は原因の領域である。目に見える領域は結果の領域である。結果の性質は、常にその原因の性質によって決定され、条件づけられる。
内面に働く霊的な思考の力に関わる大いなる事実と、その働きの根底にある大いなる法則を、子どもでも理解できるほど単純明快に示すことが、著者の目指すところである。それらを誰もがつかみ取り、日々の生活に注ぎ込み、その望むあり方に従って生活の細部まで形づくれるよう、これほど単純明快に示すことが、著者の目的である。その力によって人生をこのように形づくれるということは、彼にとって単なる憶測や理論ではなく、確かな知識なのである。
宇宙全体には、神的な連なりが通っている。人間の意志の内にも、その上にも、その下にも、神の意志が絶えず働いている。それと調和し、それによってすべての高次の法則と力とも調和し、さらにそれらと結びついて共に働くこと、そうしてそれらが私たちと連携し共に働けるようにすることは、この驚くべき連なりの環に入ることである。これが、あらゆる成功の秘密である。これによって、未知の富を手にし、夢にも見なかった力を実現するに至るのである。
R. W. T.
ボストン、マサチューセッツ州 1897年11月